かつて商都として栄えた大阪。経済状況の悪化だけでなく財政状況も悪化、大阪の財政は破綻寸前とも言われています。大阪経済の凋落は「不景気」だけが原因なのでしょうか。それとも何か大きな問題があるのではないでしょうか。大阪の財政は本当に危機的状況なのでしょうか。大阪は数年前から橋下徹代表(当時)率いる大阪維新の会が「大阪都構想」を掲げて大阪を大々的に改革しようと活動しています。他方、自民党や公明党等の政党は「大阪都構想」の欠点を指摘するとともに「総合区制度」を提示しました。大阪府民・大阪市民にとって、「大阪都構想」と「総合区制度」のどちらが良いのでしょうか。いえ、そもそも大阪の経済や財政ってどうなの? 良いの? 悪いの? 悪いとすればどれくらい?そして、問題を解決するにはどうすれば良いの?これらの疑問と解決策について、特定の政党等に偏らず公平かつ冷静に、そして、これ以上なく丁寧でわかりやすく解説しました。すべての大阪府民・大阪市民必読の書です。目次はじめに1. これが大阪経済の実態だ!地盤沈下の続く大阪は復活できるのか? 2. 新しい大阪-----グランフロント、ハルカス再開発で大阪経済は復活するか?3. プサンに負けるな! 港湾戦略で大阪は復活できるなぜ、大阪港はこんなにも負けているのか?4. 関空が大阪の未来を決める関空は「儲かる」空港になることができるか? 5. 観光で稼ぐ---21世紀大阪の観光戦略ブームは続くか? 訪日客は大阪をどのように評価しているのか?6. 地下鉄民営化は得か損か民営化にはどのようなメリットがあるのか?7. IRは大阪経済の救世主となるかおおさかにとってのカジノとは?8. 大阪商店街の厳しい現実取り潰しも避けられない、これからの商店街とは?9. 教育・福祉で読み解く大阪経済若年層を大阪に取り込むためにはどうすべきなのか? 10. 財政で読み解く大阪経済と「都構想」①大阪府の財政は破綻へ向かうしかないのか? 11. 財政で読み解く大阪経済と「都構想」②財政を圧迫する「負の遺産」はどのようにつくられたのか? 12. 財政で読み解く大阪経済と「都構想」③「都構想」は大阪にとって得か損か? おわりに参考文献著者紹介奥付著者紹介宇山卓栄 Uyama Takuei1975年、大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。著作家。代々木ゼミナールで世界史の教鞭を執る。個人投資家として新興国の株式・債券に投資し、「自分の目で見て歩く」をモットーに世界各国を旅する。2015年、自民党から大阪府議会議員選挙に出馬するも、次点落選。テレビ、ラジオにも多数出演し、歴史をベースとした視点から、時事問題や国際情勢を解説する切り口に定評がある。おもな著書に、『世界一おもしろい世界史の授業』(KADOKAWA)、『日本の今の問題はすでにが解決している』(学研)、『経済を読み解くための宗教史』(KADOKAWA)、『世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義』(かんき出版)、『世界史は99%、経済でつくられる』(育鵬社)、『しくじりから学ぶ世界史』(三笠書房)などがある。