●紹介文コロナの流行をきっかけに、地方での生活や田舎暮らしに興味を持つ人も増えていると言われています。とはいえ、これまで生活したことのない見ず知らずの土地で、生活して行くのは難しい。そう感じる人も多いはず。地方での生活や田舎暮らしをしたいと思うものの、身近に例がないのでイメージがわかないという人もいるのではないでしょうか。そこで、田舎に移住して6年目になる横浜出身・天草在住の私が、どのようにして暮らしてきたかをお伝えできれば、と思いました。我が家は、農業、農家民宿、ベーグルの製造・販売、webライターなど夫婦それぞれで複数のことを行うパラレルワークを実践しています。二人とも実家は関東。十分な資産があったわけでもなく金なし・コネなし・スキルなしからのスタートです。「地方で農業や起業をしてみたい」「地方暮らしには憧れるが、仕事は?」「家探しはどうしたらいい?」「クラウドファンディングを成功させるには?」「新しいスキルを身につけるにはどうすればいい?」本書は、そんな疑問を持つ方のためのものです。ただし、地方で生活する良さよりも、その厳しさと乗り越えるまでの道のりを中心にまとめました。順風満帆とは行かない毎日ですが、それでも地方で暮らすメリットは大きいと感じています。こんな人もいるんだな、こんな考え方もあるんだなという1つのケースとして、地方暮らしに関心がある方の参考になれば幸いです。●目次はじめに1章:「都会暮らしに疲れた」わけじゃない。横浜出身の私が地方に移住した理由「街は危ない」ターニングポイントとなった東日本大震災「一生続けられる仕事」は最大のリスクヘッジ農家出身でない人が農業を始めるのは難しい2章:移住は家が決まってから?Iターン移住者が田舎で家を見つける方法古民家はやめておこう。修繕が大変すぎる地方の田舎町は賃貸物件が少ない。家賃は高め賃貸に適当な家がなくても、買うのはやめよう地方での家探しは実際に足を運んで「行政とのつながりを作る」のがベスト「とりあえず移住したい!」住んでからの情報収集もアリ3章:地方への移住は「どこに住むか」ではなく「何ができるか」で選ぼう仕事は自分ができるものとのマッチングを考える野菜ではなく「果樹」を選んだワケ「苗から植える」は非現実的。果樹はやめるところを引き継がせてもらおう新規就農制度を利用しよう“作って売るだけの農家は限りなくブラック”4章:農家なのに仕事は別々!?夫婦それぞれでパラレルワークをしている理由「ブランドづくりで高く売る」の問題点地元にツテがないIターン者は会社員からはじめてみよう会社員=安定?これからは個人事業主・フリーランスの時代個人事業主・フリーランスの不安をカバーするために変化に対応できるパラレルワーク。副業との違い女性とパラレルワークの相性がいい理由パラレルワークで気持ちにゆとり不安だから自分でコントロールできる仕事を選ぶ4章:“当たり前を変えたい”ベーグル店の開業にかけた思い地元の人が気づいていない"天草の豊かさ"とその問題点田舎の収入に対する生活コストは決して低くない次の世代の子どもたちへ いい循環を作りたい5章:自分のお店を開きたい人が開業資金を準備する方法厨房施設設備販売場所開業資金を準備する方法少額の借り入れなら日本政策金融公庫がおすすめ自治体の補助金を利用するときは商工会議所に相談申請して分かった補助金の問題点クラウドファンディングは自作自演? 向いている人・向いていない人「寄付型」か「購入型」か、目標未達成時の取り扱いを決めるクラウドファンディングの価格は手数料も考えた設定にクラウドファンディング成否に影響するサービス選びクラウドファンディングは初動が大切クラウドファンディングの思わぬ効果6章:売上アップのためにメディア露出よりも大切なことメディア露出の効果が長持ちするのはテレビより新聞“めずらしい”食べ物は市場開拓を覚悟せよ実店舗型ビジネスはエリアの平均収入・物価も要チェック7章:専門知識や技術はほどほどでいい。新しいスキルを学ぶ方法「知識や技術はほどほどでいい」と考える理由本・リアル教室・オンラインセミナーを組み合わせて学ぶ限りある時間とお金の中で自分ができることを考えるネットショップに必須?!オンラインショップで頑張るべきものネットで見つけたフードの写真セミナーに参加してみた地方でもインターネットを活用すればスキルは学べる8章:私が未経験でライターになった理由 脱長時間労働を目指してwebライターに文才は必要ない未経験からwebライターの仕事をはじめる方法1日15時間労働をやめるために私がやめた4つのこと「忙しいのは当たり前」と考えることのヤバさ「あれ?大切にしたいものって何だっけ。」ひとり「働き方改革」で暮らしを変える仕事の受注先を複数に分散させる労働時間は1日6時間以内を目指すみんなに好かれようと思わないネットでの発信は目的に応じてツールを選ぶおわりに